会長コラム

失っても元々ではないか

私は、これまでも、これからも、いつでも事業譲渡や買収も、合併も考えている。それは、私にとって、企業そのものが商品価値であり、かつ永遠のものではないからである。

企業を永遠に存続させるという考えは持っていない。

企業は淘汰されるべきであって、延命を図るものではない。そもそも、仮に延命を図ったとしても、企業を延命させることなどできない。延命させようとする思考そのものが、もはや破たんの一歩を歩んでいるのである。私の考える事業譲渡や買収、合併は、自らのための延命措置ではない。

企業を商品として、その商品価値を高めるため、あるいは商品の品質または、構成を変更するための手段なのである。延命ではなく、バリューの変更である。私自身の立場や地位を守るためでも、自社の伝統や歴史を守るためでも何でもない。商品のブラッシュアップなのだ。

事業もしかりだ。

時代に合わない事業は必然的に淘汰される。淘汰されないように転換することも重要だし、あるいは淘汰されないで勝ち残る側になるのも重要であろう。しかし、勝ち残る方法について、私が自ら運営するよりも、より優秀な経営人や、豊富な資金を持っている人が運営したほうが、遥かにそのパフォーマンスを発揮でき、勝ち残る可能性があるのであれば、それは売却や譲渡を考えるべきだと思っている。

私は、これまでも事業譲渡や買収を考えてきたが、買うことよりも、売ること、すなわち譲り渡すことのほうが難しい決断が迫られることを知った。

私の僅かな経験からすれば、恐らく、譲り受けることをした経験がない人は、譲り渡すことの決断は簡単にできないであろうと想像する。私は、その両方の経験から、間違いなく譲り渡すほうのが遥かに難しい決断だと断言できる。

M&Aの担当者は、第三者だから、「今、バリューがあるうちに譲渡したほうが良い」とアドバイスするが、その担当者は、自分で運営したことがないから、軽々とそう言えるのだ。

なぜ、譲り渡すほうが難しいことなのか。

私はかつて、『失うことを恐れない』の中で、『失うことを、マイナスになると感じる。全てを失って、これで全てが終わりだと嘆く。得たものを、永遠に得続けようと考えるから、失った時  ........
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 この続きは、堀田 信弘の公式ブログ「活・喝・勝」 http://hottaworld.com を参照してください。

2009年10月26日
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